不定愁訴について
体のどこが悪いのかはっきりしない訴えで、検査をしてもどこが悪いのかはっきりしないものを指します。例えば全身倦怠、疲労感、微熱感、頭重、頭痛、のぼせ、耳鳴り、しびれ感、動悸、四肢冷感など。自律神経失調症や更年期障害、その他いわゆる心身症の症状として現れることが多くあります。
不定愁訴は多くの場合、自律神経のバランスが崩れて起こります。自律神経とは、内臓や血管の調節を行っている神経のことです。この神経のバランスが崩れると、この神経が関係している内臓や血管の調子が崩れてしまい、さまざまな症状がでてくることになります。もともと自律神経の調子が崩れやすい体質の人、自律神経のバランスを乱すような外からの刺激(心身両面の)などが影響して、自律神経の不調が起こります。
この不定愁訴を訴える方というのは大変に多く、ある統計では病院の外来を受診する患者さんの3割ほどがこうした原因のわからない不定愁訴症候群であるといいます。
西洋医学では病気の原因を突き止めて、それを治療することによって病気全体を治す、という発想ですので検査をしても原因を突き止められない症状については、西洋医学的な治療では対処できないことが多いのです。
これに対して東洋医学では病気に対して、その原因よりも症状を重視します。つまり、病気の原因はあまり考えず、症状を改善させることを重要視しますので、不定愁訴に対して漢方治療は有効な治療法であると言えます。
太古の昔から認められてきた漢方薬の作用は、いまだ科学的に解明されてはいない部分も多いのですが、適切に使えば、驚くほどの効果を示すことが少なくありません。副作用が少ない点も大きな特徴といえます。また、体質や症状にあわせた処方がおこなわれることも魅力です。
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